スポーツ

自動車

【セントウルS】人気とコース実績から好走馬を見抜く 京大競馬研の本命はジャングロ

【セントウルs】人気とコース実績から好走馬を見抜く 京大競馬研の本命はジャングロ

【セントウルS】人気とコース実績から好走馬を見抜く 京大競馬研の本命はジャングロ

ⒸSPAIA

上位人気優勢、無理な穴狙いは禁物

9月10日(日)にセントウルS(GⅡ・芝1200m)が阪神競馬場で行われる。中京開催だった昨年は1番人気メイケイエールがレコードで快勝し、2着には後に高松宮記念を制するファストフォースが入る、レベルの高い一戦となった。

今年は阪急杯勝ち馬アグリ、葵S3着馬ビッグシーザー、2022年NZT勝ち馬ジャングロ、2021年スプリンターズS勝ち馬ピクシーナイトなど注目の馬が揃った。今回も過去のレース傾向などを踏まえて予想していく。

【セントウルs】人気とコース実績から好走馬を見抜く 京大競馬研の本命はジャングロ

まず、セントウルSが阪神競馬場で行われた2010年から2019年における、人気別成績について調べた。ここでは上位人気馬がしっかりと好走していることが分かる。

1番人気は【4-4-1-1】で馬券外に沈んだのは1度のみ。その1度も有力馬のキンシャサノキセキが除外されたことで1番人気に押し出された形だった。基本的には人気馬がしっかりと支持に応えている。今回は恐らくアグリが1番人気になると予想される。

2~5番人気は【4-4-6-26】で複勝率は35.0%。こちらも優れた成績を残している。ビッグシーザー、ジャングロ、ピクシーナイト辺りが該当するだろう。

6~9番人気は【1-2-2-25】で複勝率は12.5%。穴目を意識して狙いたくなる人気帯だが、データ的には高い評価は出来ない。10番人気以下は【1-0-1-53】で複勝率4.0%を切ってしまう。

阪神芝1200mでの実績に注目

【セントウルs】人気とコース実績から好走馬を見抜く 京大競馬研の本命はジャングロ

次に、2013~2019年のセントウルSにおける、阪神芝1200m戦での勝ち鞍有無別成績を調べた。

阪神芝1200mで勝ち鞍があった馬の成績は【5-1-3-18】で勝率18.5%、複勝率33.3%。今年であればジャングロ、ビッグシーザー、スマートクラージュ、エイシンスポッターなどが該当する。

逆に、勝ち鞍がなかった馬の成績は【2-6-4-60】で勝率2.8%、複勝率16.7%と振るっていない。こちらはアグリ、ピクシーナイトなどが該当する。

好走条件を満たす馬を中心に

◎ジャングロ

上位人気が予想され、阪神芝1200mは2022年のマーガレットSで快勝しており、好走条件を満たす。前走アイビスSDはレースレベルがさほど高くなかったが、長期休養明けにもかかわらず初の1000m戦に対応して6着に入った点は評価できる。

3歳春はマイル戦を使われたが、2歳から3歳の序盤にかけてはスプリント戦を軸にして勝利を重ねており、適性はマイルよりも短距離にある。出遅れたNHKマイルC以外は1200m戦でも1600m戦でも先行出来ており、先行力はこのメンバーに入っても上位。1000m戦で速い流れを経験したことで、レース勘の面でも不安はない。一叩きしたことで状態は間違いなく上向いている。さらに、今回は開幕週のため、ある程度前の馬が有利になりそう。しっかりとこの馬の競馬が出来れば、その利を生かせるはずだ。

◯ビッグシーザー

こちらも上位人気想定かつ、今年のマーガレットSで阪神芝1200mでの勝ち鞍がある。葵Sはモズメイメイがロケットスタートを決めたことで追走に力を使い切り、本来の走りが出来なかった。しかし、これまでの走りを見る限り3歳スプリント戦線で間違いなくトップクラスの地力がある。

デビューから一貫して1200m戦を使われてきており、馬券外には1度も沈んだことがない。初の古馬との対戦になるが、相手関係を考えれば通用する力は持っている。状態的にも夏休みを取ったことでしっかりとした成長を見せており、前走以上の走りが期待できる。こちらも前目で競馬が出来る馬なので、開幕週の馬場も生かしての好走に期待したい。

▲スマートクラージュ

上位~中位人気想定、阪神芝1200mで勝ち鞍あり。前走CBC賞は先行策を取り、最後は馬場の差で3着に敗れたが、位置取り次第では重賞制覇もあった内容だった。このコースでは3勝クラス勝ち、京阪杯3着と一定の実績を残している。良くも悪くも特徴があまりなく、勝ち切るには少し足りない面もあるが、安定したレース運びが出来る馬で、今回も好位で運んでほしい。

△アグリ

人気の面は満たすが、阪神芝1200mでの勝ち鞍がないためこの評価。近走は重めの馬場が合わなかった印象で、今回は良馬場でレースが出来そうなのはプラス。阪急杯の1200m通過は1:07.6で、スプリント戦にも対応できそうな面を見せていた。鞍上がテン乗りに不安があるタイプなのと、本番を見据えた仕上げという印象を受けたので、その点で評価が下がる。

×エイシンスポッター

CBC賞ほど極端な前有利になるとは思えないので、届いてもいいはず。

×ロンドンプラン

小倉2歳Sは出遅れから豪快に差しきり、京王杯2歳Sはレース後に骨折が判明、北九州記念は長期休み明けと、良くも悪くも実力が読めない。ゆえにまさかの好走があっても驚かない。

買い目は、◎から印を打った馬への馬連で勝負する。

セントウルS予想印

ライタープロフィール

京都大学競馬研究会

25年以上の歴史がある、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

TOP STORIES

発見・体験、日本旅行に関する記事
Top List in the World