#93 Peugeot Totalenergies Peugeot 9X8: Paul Di Resta, Mikkel Jensen, Jean-Éric Vergne
プジョーはFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦ポルティマオ6時間レースに向けて、新しいギヤボックスを導入。開幕戦で見舞われたトラブルの解決に自信を持っている。
今回導入された新しいギヤシフトシステムは、ポールリカールで行なわれたル・マン24時間を想定した耐久シミュレーションで、すでに第2戦ポルティマオ以上の走行距離を走破しているという。
プジョー・スポールのテクニカルディレクターであるオリビエ・ジャンソニーは、「以前のシステムよりも、すでに信頼性が高い」と説明した。
「我々はこのシステムにハッピーだし、走行距離にも満足している」
「ここでトラブルに見舞われないことを願うが、より良いシステムであることは間違いない」
新しいギヤボックスは、電気式だったアクチュエーターが油圧式に変更されている。ジャンソニーは、昨年の段階からギヤボックスの開発が進められていたと明かした。
「バーレーン(11月のシーズンファイナル)の前に何かをしなければならないことが明らかになり始めたんだ」と彼は説明した。
ジャンソニーは、2011年以来となるル・マン復帰に向け、プジョーが重視しているのは9X8の信頼性であると強調した。
「クルマが問題なく長い距離を走れるようにすること、そしてその中でパフォーマンスが発揮できるようにすること、この順番で行なわなければならない」
「信頼性の問題がなければ、よ多くの時間をテストに費やし、パフォーマンスを追求できるだろうし、パフォーマンスもより上がっていくはずだ」
しかし、ジャンソニーは、プジョーにはまだ24時間を問題なく走り抜けることのできる信頼性の高いマシンが存在しないことを認めている。
「我々にはまだ弱点があることは分かっているし、まだ見つかっておらず、顕在化していない問題があるだろうということも分かっている」
「完全な”防弾性”はまだ手に入れるまでに至っていないんだ」
Follow @MotorsportJP関連ニュース:勝って当たり前なんて言わせない! WECトヨタの小林可夢偉、勝利の価値を高めるライバルの台頭に「輝かしい未来が待っている」マシンは防護フェンスを飛び越え観客席に……FIA、WEC戦併催のポルシェスプリントカップでの重大事故を調査へ【動画】WECポルティマオ戦の併催レースで”観客席までマシンが飛ぶ”クラッシュが発生WECトヨタ、第2戦ポルティマオでの接戦を予想。ブエミ「フェラーリが最大の脅威になる」元F1ドライバーのダニール・クビアト、ランボルギーニ入り! 2024年デビューのLMDh車両開発に取り組む