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バイクにミシュランタイヤが追いついてない? スペインGP2度の赤旗の一因とモルビデリ主張

 MotoGP第4戦スペインGPでは、スプリントレースと決勝レースでそれぞれ赤旗中断が1回ずつ発生した。フランコ・モルビデリ(ヤマハ)は転倒とそれに続く赤旗の要因のひとつに、ミシュランのタイヤパフォーマンスが十分ではないからだと主張している。

 モルビデリは、スプリントレースの1周目にターン2でアレックス・マルケス(グレシーニ)との接触で転倒。これが赤旗の原因となった。

 決勝レースでは、モルビデリのチームメイトであるファビオ・クアルタラロが、同じく1周目のターン1で行き場をなくして接触し転倒。スプリントレースと同じように赤旗が出されることになった。

 スペインGPで発生した2度の赤旗に関して、モルビデリはミシュランの提供するフロントタイヤに弱点があると指摘。熱くなりすぎるとパフォーマンスを失ってしまうため、ライダーは膠着状態になる前にできるだけ多くポジションを上げようとした結果、波乱のオープニングラップとなってしまっていると彼は考えている。

「僕らはこの件についてしっかり考え始める必要がある。相次ぐレッドフラッグにゾッとする瞬間や、危険な瞬間があったんだ」

「ミシュランはこの件に取り組んで、解決する必要がある。レギュレーション、そしてテクノロジーは全ての領域で足並みを揃えている必要がある。今はバイクのテクノロジーが、タイヤを上回ってしまっているように見える」

「タイヤは良いよ。でも、弱点がある。暑いコンディションではパフォーマンスが落ちてしまう。フロントタイヤの温度と内圧に左右されてしまうんだ」

「バイクは素晴らしいし、タイヤもコンディションが涼しい時は素晴らしいパフォーマンスで信じられないほどだよ」

「でも大きな弱点を備えてしまっているんだ。だからこの大きな問題を解決するためにミシュランはプッシュしていくことが必要だ」

「問題は、ポジションをひとつ上げれば、それ(フロントタイヤの温度と内圧)を維持できる可能性がかなり高いということだ。このタイヤの状況では、ポジションひとつひとつがとても重要なんだ」

バイクにミシュランタイヤが追いついてない? スペインgp2度の赤旗の一因とモルビデリ主張

Franco Morbidelli, Yamaha Factory Racing, Marco Bezzecchi, VR46 Racing Team

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

「皆が(ポジションという)大きなリワードを得るために、最初に危険を冒していくのを見ているだろう」

「レースで自分のポテンシャルを維持できると分かっていれば、序盤の数周ももっと気をつけるようになると思う」

「でも今は皆、できるだけたくさんポジションを上げることを狙ってスタートする。そこでのポジションを維持できる可能性が高いからだ。後ろのライダー達がタイヤの内圧の問題に悩まされることでね」

「だから、僕はこの危険な状況に関しては、フロントタイヤがかなりの原因になっていると思ってるんだ」

 現在のMotoGPはオーバーテイクが難しくなっていると言われており、その要因には他のバイクを追従していくことが難しくなっている点にあるという考えが広まっている。しかし、ジャック・ミラー(KTM)はレース序盤のカオスな状況の責任はあくまでもライダー側にあると考えている。

「シャンパンを飲みすぎた時、ミシュランが原因で高速道路上での事故を起こしたと不満を言うようなモノだ」と、ミラーは言う。

「結局、ファビオもモルビデリもちょっと楽観的だったんだ。勝利争いのために前方で争う必要があるのは分かるけどね」

「でも10番手や11番手で予選を終えたのは、ミシュランのせいじゃない。ミシュランは素晴らしいタイヤを、僕ら全員に提供してくれている」

「そりゃあ暑いよ。路面温度は56度で、時速300kmのモンスターを乗ろうとしているんだ。暑いさ。肩も脚も暑いし、全てが暑いんだ」

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