Toshiki Oyu, TGM Grand Prix
開幕3大会4レースを終えて選手権争いの輪郭が見えてきた感のある2023年のスーパーフォーミュラ。シリーズランキング首位は2勝を挙げているリアム・ローソン(TEAM MUGEN)で、宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)が僅差で続いている。第4戦を病欠した野尻智紀(TEAM MUGEN)はランキング4番手に転落した。
予選は気温29℃、路面温度43℃と夏の到来を感じさせるコンディションでスタート。まずは宮田、野尻らが登場するQ1のA組からだ。
しかしチェッカーが振られる直前にジェム・ブリュックバシェ(TGM Grand Prix)がバックストレートでクラッシュ。多くのマシンがコース上に停まったブリュックバシェのマシンを避けながらアタックを継続し、タイムを更新していった。
セッション終了直後の順位は宮田、野尻、福住仁嶺(ThreeBond Racing)、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、小高一斗(KONDO RACING)までがQ2進出圏内となっていたが、黄旗区間通過車両の検証が行なわれた結果、小高のベストラップは抹消に。繰り上がりで佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)がQ2に駒を進めた。
残り4分ごろから各車が再び動き始め、ラストアタックに入っていった。最初にファストラップへ入ったのは、隊列からひとり遅れてコースインした坪井。ライバルより1周早くアタックする戦略で、1分05秒820をマークした。
このタイムは上回られることなく、坪井がトップ通過に。以下ローソン、大湯、大嶋和也(docomo business ROOKIE)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、国本雄資(Kids com Team KCMG)までがQ2進出となった。A組の太田、B組の大嶋、国本にとっては今季初のQ1突破だ。
7分間のQ2がスタート。残り4分を切ると各車ラストアタックに向けて続々とコースに入った。また坪井、平川ら数台はトラフィックを嫌ってか、集団から1分ほど間隔をあけてコースインした。
まずターゲットタイムを記録したのは、今回も2周目でアタックに入った坪井で、1分05秒795でトップに。これを野尻が1分05秒681で塗り替えると、続いて宮田が1分05秒499でそれを大幅に塗り替えた。これで宮田の初ポールかと思われたが、その直後を走っていた大湯が1分05秒468をマーク。0.031秒差で今季2度目のポールポジションを手にした。
今季5戦中3戦で予選トップ3に入っている大湯だが、接触などが相次ぎ入賞は7位1回のみにとどまっている。今回こそ速さを結果に繋げられるかに注目が集まる。また2番手以下には宮田、野尻、坪井、平川、ローソンとタイトルコンテンダーが順調に食い込んでおり、彼らによる争いにも注目だ。
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