Ai Ogura, Honda Team Asia
MotoGP第8戦オランダGPがTTサーキット・アッセンで開催された。Moto2クラス決勝は、Inde GASGAS Aspar Teamのジェイク・ディクソンが優勝した。
全22周の決勝レースは、ポールシッターのアロンソ・ロペス(Beta Tools SpeedUp)が好スタートを切って先行。3番手スタートの小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)はディクソンを追い抜いて2番手に浮上した。
ロペスは1周目を終えた時点で0.7秒と大きく2番手小椋以下を引き離すスタートダッシュを決め、小椋とディクソンが第2集団となって、ロペスを追いかける形のレース序盤となった。
小椋とディクソンらは6周目時点で、ロペスと0.3秒差まで接近。徐々に射程圏内に収めつつあった。さらにハイペースで走るペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Ajo)が4番手と、ここまでがトップ集団と言えるライダー達だった。
小椋は9周目にディクソンに追い抜かれてしまい、3番手にポジションダウン。加えて真後ろにまで迫ってきたアコスタからもプレッシャーをかけられることになってしまった。
トップ争いに動きがあったのは、残り10周だった。ディクソンがホームストレートでロペスに並んでそのままオーバーテイク。ロペスは反撃できず、むしろ小椋とアコスタにも続けざまに追い抜かれてしまい、この周で一気に4番手にまで後退し、ギャップも広げられてしまった。
残り8周、トップのディクソンはターン5でラインが膨らんでしまい、このタイミングを逃さず小椋がオーバーテイクして先頭に浮上した。
その後、最終シケインでアコスタがバランスを乱し、後ろにつけていたディクソンが失速したシーンもあったため、小椋とディクソンの差が1秒まで広がった。
ディクソンは残り3周で小椋まで0.2秒差と射程圏内にまで接近すると、残り2周のターン1で小椋のインに飛び込み、追い抜きを成功させた。小椋はこのターン1で膨らみ、差が広がったこともあって、ディクソンが1秒以上のギャップを築いてトップチェッカー。Moto2キャリア初優勝を果たした。
今回はディクソンの地力に敵わなかった小椋だが、彼としても今シーズン初の表彰台であり、後半戦に向けて復調のきっかけとなるレースとなったと言えるだろう。3位はアコスタだ。
27番手からのスタートだった羽田太河(Pertamina Mandalika SAG Team)は、21位。ポイントには届かなかった。
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1 | Jake Dixon | 22 | – | 25 | ||
2 | 小椋 藍(Ai Ogura) | 22 | 1.334 | 1.334 | 1.334 | 20 |
3 | Pedro Acosta | 22 | 4.448 | 4.448 | 3.114 | 16 |
4 | Fermin Aldeguer | 22 | 4.487 | 4.487 | 0.039 | 13 |
5 | アロン カネット | 22 | 4.884 | 4.884 | 0.397 | 11 |
6 | アロンソ ロペス | 22 | 9.555 | 9.555 | 4.671 | 10 |
7 | トニー アルボリーノ | 22 | 9.625 | 9.625 | 0.070 | 9 |
8 | Manuel Gonzalez | 22 | 10.547 | 10.547 | 0.922 | 8 |
9 | Albert Arenas | 22 | 10.615 | 10.615 | 0.068 | 7 |
10 | Celestino Vietti Ramus | 22 | 10.761 | 10.761 | 0.146 | 6 |
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