スタート直後の接触でF1ベルギーGPをリタイアしたカルロス・サインツJr.(フェラーリ)は、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)の動きが少し楽観的すぎたと語った。
4番手スタートだったサインツJr.はターン1へのブレーキングでタイヤをロックアップさせると、そのイン側にピアストリが飛び込んだ。
2台はターン1のエイペックスで接触。ピアストリはイン側のウォールとサインツJr.に挟まれ、右フロントのサスペンションにダメージを負った。一方、サインツJr.は右のサイドポンツーンに穴が開いてしまった。
スチュワードはこの件についてお咎めなしの判断を下したが、サインツJr.は自分がルイス・ハミルトン(メルセデス)とバトルをしていた中で、ピアストリが引くべきだったと主張した。
「彼はルイスと一緒にアタックしてきたし、僕はターン1への進入をほとんど済ませていたと思う」
「クリーンにエイペックスにつけたけど、残念なことにオスカーが僕にちょっと楽観的な動きをしようとしていたみたいだ。というのも、スパでの過去のレースを振り返ってみると、ターン1での典型的なインシデントだからだ」
Carlos Sainz, Ferrari SF-23, Oscar Piastri, McLaren MCL60, collide at the start
Photo by: Steven Tee / Motorsport Images
サインツJr.は、ロックアップしたことは認めたものの、それによって深く突っ込み過ぎてしまったわけではなく、「完璧にエイペックスについてルイスをパスした」と語った。そして彼はピアストリがイン側にいたことは把握していたという。
ピアストリは、今回のアクシデントは”1周目、ターン1でのレーシングアクシデントの範疇に入る ”としながらも、土曜日のF1スプリントでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に次ぐ2位表彰台を獲得していただけに、残念だと語った。
「スタートは上手くいって、僕のノーズを彼の横に入れることができた」
「それからブレーキングゾーンに入ったところでカルロスが少し右に動いてロックしてしまった。僕もそれを少し避けようとしたんだ。そこからエイペックスまで、僕の選択肢は限られていた」
「振り返ってみて、もっとできることがあったと思うかもしれないけど、コース上にいないのが残念だ」
「ターン1はとてもタイトだから、ルイスの位置もあってカルロスにもあまり選択肢はなかった。だから残念だ」
クラッシュによってフロントタイヤがパンクし、足回りにダメージを負ったピアストリは、ステアリングを「180度ロックしたまま直進」してオールージュに突入せざるを得なかったという。
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