Laurent Mekies, Racing Director, Scuderia Ferrari, Robert Shwartzman, Reserve Driver, Scuderia Ferrari
フェラーリは、今週末に行なわれるF1オランダGPのフリー走行1回目で、リザーブドライバーのロバート・シュバツルマンを走らせることを決めた。フェラーリはこれで、シーズン中2回のFP1で若手ドライバーを走らせなければならないという義務のひとつを消化することになる。
シュバルツマンは昨年も2回のFP1(アメリカGPとアブダビGP)に登場し、フェラーリのF1マシンを走らせた経験がある。
なおシュバルツマンは、全チームを通じて今季初めてFP1を走る非レギュラードライバーということになる。ただ、今季ルーキードライバーをデビューさせたマクラーレン(オスカー・ピアストリ)とウイリアムズ(ローガン・サージェント)、そしてフル参戦デビューとなったニック・デ・フリーズを起用したアルファタウリは、義務を消化したとカウントされている。
今季はここまで、前述の3チーム以外はまだルーキードライバーの起用義務を消化していないことになる。そのため、シーズン後半にこれを消化することになるが、F1スプリントが実施予定だったり、F2が併催されたり、あるいはストリートコースだったりタイヤの割り当て数が特殊だったりするイベントが多く、ルーキーを起用するのが難しい状況にある。現役のF2ドライバーを傘下に抱えるチームであればなおさらだ。
フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールは、オランダGPのFP1でシュバルツマンを走らせるという決定は、サインツJr.との相談の上で下されたという。
「ロバートがカルロスのクルマでザントフールトを走る。そしておそらくアブダビでは、シャルルのマシンを走らせることになるだろう」
そうバスール代表は言う。
「決断するのは簡単なことじゃない。シンガポールでも日本でも、そしてラスベガスでも、それができないのは明らかだ。また、カタールやオースティンは、スプリントイベントだ」
「その他、タイヤの配分が少し違うレースもあるから、そこでも消化するのは難しい。結局のところ、選択肢はそれほど多くないということだ」
バスール代表は、現在F2に参戦中のフェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーであるオリバー・ペアマン(プレマ)やアーサー・ルクレール(DAMS)については、F2に集中するべきであり、別の機会にF1マシンを走らせるチャンスを与えるつもりだと語った。
「彼らはF2の選手権に集中しなければいけない」
そうバスール代表は語った。
「そして我々は、シーズンが終わるまでに、2021年用もしくはそれ以外のマシンをテストするチャンスを与えるつもりだ。しかし私は彼らが、F2の選手権に集中し続けられるようにしたい」
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