#50 Ferrari AF Corse Ferrari 499P: Antonio Fuoco, Miguel Molina, Nicklas Nielsen
FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間レースのフリー走行1回目で、フェラーリの50号車がトップタイムをマークした。
小雨の降る中、90分のセッションがスタートすると、早々に多くのマシンがコースインし、まずはマシンのチェックを行なった。
ホームレースを迎え、タイトル獲得に向けて好結果が欲しいトヨタの2台や、アンドレ・ロッテラーの乗るポルシェ6号車を筆頭に、各車コンディションを確かめながら周回。徐々にタイムを上げていった。
しばらくはホセ・マリア・ロペスが記録したトヨタ7号車の1分41秒073が最速タイムだったが、セッション開始から30分を前にポルシェのカスタマーチームであるJOTA38号車が1分40秒953を記録し、それを上回った。
セッション残り30分を切り、コース上でFCY(フルコースイエロー)の手順チェックが行なわれている中で、再び雨が降り始めることになった。ただ幸い雨はそれほど強くならず、その後フェラーリ51号車のアントニオ・ジョビナッツィが1分39秒198をマーク、トヨタ8号車も3番手に浮上するなどペース改善は続ていった。
結局、レコードラインが乾き路面の色が変わり始めているようなコンディションでセッションは終了。ラスト数分で立て続けに最速タイムが更新され、最終的にトップはフェラーリ50号車。最後にスリックタイヤを履き、2番手以下を2.6秒引き離した。
2番手は51号車が続き、フェラーリがワンツー。3番手にプジョー94号車が続き、4、5番手にはポルシェの2台がつけた。
LMP2クラスは28号車JOTAがトップタイムをマーク。LM-GTE Amクラスはデンプシー-プロトンの77号車ポルシェがトップとなった。
星野敏と藤井誠暢擁するDステーション・レーシング777号車アストンマーチンはAmクラス5番手。ケイ・コッツォリーノと小泉洋史が乗るAFコルセ21号車フェラーリはAmクラス7番手だった。
急遽WECデビューが決まった宮田莉朋と木村武史がドライバーを務めるケッセル・レーシング57号車フェラーリは、40周を走りAmクラス11番手でセッションを終えている。
各車まずはウエットコンディションの中でマシンの感触を確かめたが、土曜日以降の天候は回復傾向の予報となっている。このセッションではまだまだ週末の勢力図は分からないと言えるだろう。
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