2023年のFIA世界耐久選手権(WEC)のエントリーリストが発表され、ハイパーカークラスは7車種13台がエントリー。伝統のル・マン24時間レースでは、さらにエントリーが増えそうだ。
現時点で追加エントリーする意向を持っているのは、グリッケンハウスとヴァンウォール、キャデラックだ。それぞれが2台体制となった場合、ハイパーカークラスは17台まで拡大。LMP1クラスに18台エントリーした2010年、同じく17台だった2011年のル・マン24時間レース以来の規模となる。
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「絶対に2台体制で臨む計画だし、2台でアタックするだけのリソースもある」
「我々はACO(フランス西部自動車クラブ/ル・マン24時間の主催)と良好な関係にある。彼らは我々にとても協力的で、2台目のエントリーを得られると確信している」
Photo by: Vanwall Group
ヴァンウォール・レーシングを運営するバイコレスのコリン・コレス代表もまた、ル・マンでの追加エントリーを望んでいるが、「2台体制で臨みたいと考えているが、いつものように資金次第だ」と話した。
キャデラックについては、ゼネラルモーターズのスポーツカー・プログラム・マネージャーであるローラ・クラウザーは、昨年10月に「できる限り多くのクルマ」をエントリーする予定だとmotorsport.comに語った。
これは、IMSAウェザーテックスポーツカー選手権でアクション・エクスプレス・レーシングとチップ・ガナッシ・レーシングが走らせている2台のV-LMDhをル・マンに持ち込み、チップ・ガナッシが走らせるフル参戦の1台と一緒にレースに参加させようと考えていると解釈することができるだろう。
グリッケンハウスから2023年のドライバーとして発表されたのは、今のところ1人だけだ。ロマン・デュマがWECのエントリーリストに名前が載せられていたのだ。
「他のドライバーにも声をかけているが、おそらくおなじみの顔ぶれが見られるだろう」とグリッケンハウスは語った。
「トップレベルのドライバーでない限り、資金援助を受けているドライバーを起用するつもりはない」
一方でヴァンウォールは先日、初の量産車の詳細を明らかにした。これにより、WECの参戦要件となっている、自動車メーカーもしくはそれに相当する存在であることを証明することができるだろう。
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