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フェラーリ、F1 2023年シーズンへ挑む新車『SF-23』を発表。昨年取りこぼしたタイトルの奪取なるか?

フェラーリ、f1 2023年シーズンへ挑む新車『sf-23』を発表。昨年取りこぼしたタイトルの奪取なるか?

Ferrari SF-23

 2月14日(火)、スクーデリア・フェラーリはイタリア・マラネロの本社に併設されたフィオラノ・サーキットにて、2023年シーズンのF1へ挑むニューマシン『SF-23』を発表した。

 2022年シーズンのフェラーリは開幕3戦で2勝をあげ、新しいテクニカルレギュレーションの到来と共にタイトル候補へと名乗りを上げたものの、シーズンが進むにつれてチームやドライバーのミス、信頼性やパフォーマンス不足が響き、レッドブル・レーシングに為すすべもなく敗れ去った。

 ドライバーズランキングでのレッドブルのワンツーこそ阻止したものの、タイトルを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と2位シャルル・ルクレール(フェラーリ)のポイント差は146点。コンストラクターズランキングではシーズン序盤に迷走していたメルセデスに39点差まで詰め寄られることとなった。

 しかし2023年に向けてポジティブな面も多いにある。2020年に大失速を経験したチームにとって昨年はタイトル争いにおいて復帰”一年目”……昨年の『F1-75』はチャンピオンマシンであるレッドブル『RB18』に引けを取らないスピードを持ち、チーム立て直しの中でミスから多くの学びを得たはずだ。

 フェルスタッペンと一騎打ちとなったルクレールだけでなく、2022年にはチームメイトのカルロス・サインツJr.もF1での勝ち方を知った。上手く歯車が噛み合わないレースも散見された一方で、イギリスGPではグランプリ初制覇をポール・トゥ・ウィンという形で収めたのだ。

 フェラーリは2023年に向けてルクレールとサインツJr.というドライバーラインナップは変わらず。一方で、昨年までチームを率いたマッティア・ビノット代表はマラネロを去り、後任として昨シーズンまでアルファロメオF1を率いていたフレデリック・バスールがチーム代表に就任した。

 前任者はフェラーリ本部から充分なサポートを受けられなかったことを理由に離脱を選択しているという事実が不安材料のひとつではあるものの、これまでルノーやアルファロメオでチーム代表を務めたバスールが跳ね馬をF1の頂点に戻すことができるか? 就任一年目からその手腕が問われることとなる。

 そのカギを握る2023年用マシンのSF-23では”バスタブ型”のサイドポンツーン上面など2022年のF1-75の空力コンセプトを引き継ぎ、さらなる進化を目指した。また空力性能の向上だけでなく、エンジンの信頼性向上にも力を注いだという。

 またカラーリングも昨年同様にレッドとブラックの組み合わせだが、マシン軽量化を図るべくエンジンカウルやサイドポンツーンなどカーボンがむき出しとなっている箇所も増えた印象だ。

 なお、あまり一貫性が無いことで知られるフェラーリのマシン命名だが、今年のマシンは2023年のマシンという意味から名付けられたモノだと推測される。奇しくも、スーパーフォーミュラの今季マシンSF23と同じような名称になった。

 発表されたマシンは、すぐさまコースへ。シャルル・ルクレールがドライブし、いきなり走行シーンとエンジンサウンドを披露するという大サービスぶりだった。

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