Luca Marini, VR46 Racing Team
マリーニのような大柄なライダーは当然体重も重くなってくるため、その影響が特にタイヤマネジメントの面で不利になると考えられている。そして、マリーニはMotoGPクラスでもマシンとライダーを合わせた重量制限とすべきだと訴えてきていた。
現在のMotoGPクラスではマシンの最低重量規制は存在するが、Moto3やMoto2クラスのようなマシン+ライダーを合わせた重量制限は存在しない。その点はこれまでマリーニ以外のライダーからの指摘もされてきた。
だがマリーニは体重面で不利な身体につけられる筋肉量が限界に達していると感じているため、これ以上筋肉をつけるトレーニングは難しい。彼より小柄なライダーがスプリントレース対策として数kg筋肉をつけることも可能と考えると、マリーニは更に不利になるようにも考えられるが、そのハンディキャップを受け入れる必要があると彼は考えていると語った。
「まあ、ものすごく心配しているわけではないけれど、僕にとっては大事なことなんだ。もし僕がもっとトレーニングして、筋肉をつけるとすると物理的な問題でラップタイムに影響が出てしまうからね」
「加速、そしてスピードもオーバーテイクには大事な要素だしね。小柄なライダー達はもっとトレーニングができるんだろうけど、2レースするのには役立つだろう」
「でも僕もベストを尽くすだけだ。それに将来的にルールが変わることを期待しているよ。ただ、WSBK(スーパーバイク世界選手権)でも変わらなかったからね」
「(運営の)ドルナがスーパーバイクで何かやってくれるだろうと期待していたんだ。でも彼らは違う立場をとっていた」
「だから僕のほうとしては、自分の才能とスピードでできることに集中して、他と何か違うことをやろうとするだけだ。このハンディキャップは、僕のキャリアを通じてずっとついてくるモノだからね。落ち着いているよ」
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