スーパー耐久シリーズに参戦するホンダの従業員自己啓発チームである“Honda R&D Challenge”(以下 HRDC)は、5月26〜28日にかけて富士スピードウェイで開催される富士SUPER TEC 24時間レースに、野尻智紀をゲストドライバーとして起用することを発表した。
2019年からスーパー耐久に参戦中のHRDC。参戦開始当初からCIVIC TYPE Rを走らせ、今季もFL5で参戦を継続している。
先日行われた開幕戦では、武藤英紀がゲストドライバーを務めたが、富士での24時間レースでは、スーパーフォーミュラ連覇を果たし、今季も開幕の2ラウンドで2位&優勝と圧倒的な速さを見せる野尻が招聘されることになった。
野尻は富士24時間レース参戦決定に際し、そうコメントを寄せた。
「今回はHRDCのレースを通じた『ヒトづくり・クルマづくり』に共感し参戦を決めました。 スーパーフォーミュラやスーパーGTで得た経験がチームメンバーのさらなる成長の一助になれば嬉しいです」
「また、マシンのポテンシャルの高さとHRDCのチーム力は今季開幕戦で証明済みですので、24時間レースでも精一杯戦い勝利を目指して参ります。みなさま、 応援よろしくお願いします」
Honda R&D Challenge, CIVIC TYPE R FL5
Photo by: Mobility Land
また、HRDCの木立純一チーム代表も次のように語り、野尻の参加を歓迎した。
「日本のトップレースカテゴリーであるスーパーフォーミュラで2021年、2022年と2年連続でチャンピオンを獲得した野尻選手と共に富士24時間レースを戦えること、とても感激しております」
またHRDCのドライバーであり、FL5型の開発責任者でもある柿沼秀樹も、次のようにコメント。FL5の速さと信頼性を証明したいと意気込みを語った。
「シーズン開幕戦の鈴鹿でST-2クラス初優勝を叶えたあと、その足でドイツに渡り念願であったCIVIC TYPE R 量産モデルのニュルブルクリンクFF最速を達成することができました。そのFL5のオーナーでありスーパーフォーミュラのチャンピオンである野尻選手から、『HRDCのFL5で是非一緒に富士24時間レースにチャレンジしたい』という熱い想いを頂きました」
「野尻選手の豊富な経験とノウハウを掛け合わせることで、過酷な24時間レースにおいてもその速さと信頼性の高さを証明したいと思います。またこの経験は高い志を持って集まったメンバーのよりよいクルマづくりに繋がると確信しています。 我々のレースを通じた飽くなきチャレンジに是非ご注目ください」
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