Franceso Guidotti
レプソル・ホンダからMotoGPに参戦するマルク・マルケスは、近年の苦戦からホンダとの契約を破棄し、KTMへ移籍するのではないかという噂があった。しかしKTMのチームマネージャーであるフランチェスコ・グイドッティはそういった噂を否定した。
戦闘力で劣ると見られるホンダのマシンを懸命にプッシュし、度重なる転倒で怪我も負ってしまっている。そんな状況にマルケスもついに我慢の限界にきているのではないかと考えられたのだ。
マルケスが移籍する可能性のあるメーカーとしてはドゥカティとKTMが候補に挙げられてきた。既に交渉が行なわれたという報道も見られるが、KTMのチームマネージャーであるグイドッティは、マルケス加入の噂を否定した。
「マルケスは我々のライダーではないし、我々が話し合うトピックスでもない」
「我々のエネルギーは全て、バイク開発と我々のライダーの能力を引き出すことに注がれている。KTMはMotoGPの中でも他に例を見ないほどの育成プールを持っており、そこから将来に向けた選択を行なっている」
「ジャーナリストの皆さんから様々な方法で我々にマルケスの獲得が提案されてきたが、我々は現時点でそれが実現可能な選択肢ではないと様々な形で理解してもらおうとしてきた」
「彼は我々のライダーではないため、どんな理由であれ我々が話すことはできないんだ」
なおレプソル・ホンダのチームマネージャーであるアルベルト・プーチは第8戦オランダGP時に行なわれたインタビューで、マルケスのチーム離脱はいつでも可能だという発言を行なっている。
「我々には契約があるが、誰もが人生で、やりたいことを自由に行なうことができる」
プーチはそう語った。
「そしてホンダは、ホンダにいることについて満足していない人を受け入れたいと思うような会社ではない」
「もちろん契約はあり、ホンダはマルクのことをとても尊敬している。契約に基づいて(彼は残ってくれるだろうと)考えたいが、私には魔法の杖はない」
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