Charles Leclerc, Ferrari SF-23, Carlos Sainz, Ferrari SF-23
フェラーリは今回、フロアとフロントウイングにアップデートを投入。バルセロナのような高いダウンフォースが求められるコースではタイヤの消耗と安定しないレースペースに苦しんだことから、彼らはこのアップデートでよりSF-23のタイヤへの攻撃性を穏やかにして、作動ウインドウを広げることを目指した。
迎えたオーストリアGPの予選ではルクレールが2番手を獲得し、決勝ではそのルクレールが2位。チームメイトのカルロス・サインツJr.も4番手フィニッシュ(後にペナルティで6位)を果たすなど、アップデートは一定の効果を示しているように思えた。
ルクレールは連戦のイギリスGPでマシンの進歩を確認することになるのかと訊かれると「ああ、それが目標だ。良くなっていなくてもね」と答え、さらにこう続けた。
「シルバーストンは、かなり異なるサーキットだからね。あそこで僕らがどんなポジションにいるのかを確かめるのは、とても興味深い。なぜなら僕としては、今のマシンにはまだ高速コーナーで少し弱点があると感じられているからだ」
なおチームメイトのサインツJr.は、フェラーリのレースペースがより堅実になったように思えると語っている。
「今日は特にミディアムタイヤでかなりの速かった」
オーストリアGPでのマシンのパフォーマンスについて訊かれた際、彼はそう答えた。
「僕らにはかなり良いペースがあったと思う。それをフルに活かすことができなかったのは残念だけどね。今日は僕のペースを考えてもダブル表彰台が可能だったはずなんだ」
「フラストレーションが溜まっている。ここ数レースで僕のペースも上がって来ていたんだ。特に今回のレースはかなり速さがあったから、それを最大限発揮できればよかったのにと思うよ」
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