Marc Marquez, Repsol Honda Team
今シーズン、大いに苦戦しているホンダとヤマハ。ホンダは、アメリカズGPでアレックス・リンス(LCRホンダ)が優勝、ヤマハは2度にわたって表彰台を獲得したものの、コンストラクターズランキングでは2メーカー共に下位に低迷。かつて常に優勝を争う立場にいたメーカーが、信じられないような苦境に陥っている。
この状況に対処するため、ドルナ・スポーツの責任者であるカルロス・エスペレータが介入。ホンダとヤマハにコンセッションを適用すべく動いている。
現在のレギュレーションでは、ホンダとヤマハにコンセッションを適用することはできない。その状況を打破し、特例としてコンセッション対象とするためには、ドルナと製造者協会(MSMA)が全会一致で合意する必要がある。しかしKTMはこの特例措置に異議を唱えている。
「私はコンセッションに関して非常に明確で厳しい意見を持っている。その意見を変えるつもりはないよ」
「レギュレーションでは、”もし新規参入メーカーであれば、コンセッションを受けられる”となっている」
「しかしホンダとヤマハは、新規参入メーカーではない。しかも、彼らが成功したのは、それほど昔のことではない」
「ホンダは今年、グランプリで優勝した。我々はまだ優勝していない。彼らのバイクはそんなに悪いのか? 彼らは今年のアメリカで優勝したんだ。ヤマハだって2度も表彰台に上がり、クアルタラロとともに(2021年に)チャンピオンに輝いた」
ただ、KTMが意見を変えないとは言い切れない。というのも、夏休み前にドゥカティは、グランプリウィーク中のフォーマットを変更することに反対していたが、夏休み明けには立場を翻し、フォーマットが一部変更されるに至ったという事例がある。
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