Jonas Folger, Red Bull KTM Factory Racing
MotoGPに参戦中のKTMは、2023年シーズンに向けて新たなテストライダーを発表。元MotoGPライダーであるジョナス・フォルガーが、KTMのテストライダーに加わった。
そしてフォルガーが新たにテストライダーのラインナップに加わる。フォルガーは2017年にテック3・ヤマハからMotoGPクラスにデビュー。ルーキーながら母国ドイツGPで2位表彰台を獲得するなどスピードを発揮していたが、日本GPを前にジルベール症候群という疾病が原因で離脱。そのままMotoGPクラスへの参戦は断念することになった。
その後フォルガーは2019年に一度ヤマハでテストライダーを務め、2020年以降はスーパーバイクでレースに参戦していた。また2022年には何度かKTMのMotoGPマシンも走らせていた。
今回、テストライダーとしてMotoGPパドックに戻ってくることになったフォルガー。KTMのモータースポーツディレクターを務めるピット・ベイラーは、フォルガーの起用によりチームがさらに成長する事ができると期待している。
ベイラーはそう語る。
「我々のプロジェクトを前進させる彼らの重要な仕事が、あまり多くの人の目に映ることはない。しかし彼らの貢献は必要不可欠なものだ」
「そうして、我々は既にKTMのレースマシンについて多くの知見を積み重ね、前進させてきたミカとダニのチームに、ジョナスを加えることを選んだ」
「ダニとミカと比較すると、彼は異なった体格やスタイルの持ち主であり、それが我々の開発にも役立つだろう」
「テストチームは素晴らしい集団となっているし、MotoGPのレースにとってどれほど強力な礎になっていると語っても、強調し過ぎということはないんだ」
MotoGPは2月5日からセパン・インターナショナル・サーキットで各メーカーがシェイクダウンテストを実施。その翌週には、同地で最初のプレシーズンテストが行なわれる予定だ。
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