Tony Kanaan, Arrow McLaren Chevrolet
カナーンは今年のインディカー・シリーズには、インディ500のみに参戦することを表明している。彼は以前、そのインディ500を戦うまで自身の進退は分からないとコメントしていたというのは既報の通りだが、そこから1ヵ月足らずでの引退発表となった。現在48歳の彼は5月のインディ500でシリーズ通算390回目の出走を迎えるが、これが彼にとって最後のインディカーレースということになる。
カナーンはヨーロッパでのシングルシーター選手権を経て、1996年から拠点をアメリカに移した。1997年にインディ・ライツ王者に輝くと、1998年からCARTにステップアップ。2003年からIRL(インディカー・シリーズの前身)に転向してからはシリーズのスター選手となった。
その後は友人のダリオ・フランキッティがレース中の事故で負傷して引退すると、その後釜としてチップ・ガナッシに加入。2018年にはA.J.フォイトに移籍したが、2020年からはフル参戦ではなくオーバル限定の参戦に。2022年はチップ・ガナッシからインディ500にのみ出走した。そして今年はアロー・マクラーレンの4台目のドライバーとしてインディ500を戦う。
なおカナーンはmotorsport.comに対し、オープンホイールでのキャリアを終えてからはIMSAやWECでのチャンスを追い求めたいと語っている。
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