#31 apr LC500h GT 富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT第4戦富士の予選で、GT300クラスの3番手タイムを記録していた31号車apr LC500h GT。フロントロウを獲得した第2戦に続き、富士で上位グリッドを手にしたかに思われたが、再車検不合格により予選タイム削除となった。 19時55分付で発表された公式結果によると、31号車が抵触したのは大会特別規則の第2条21.1「指定燃料以外の使用」とされている。 今季はGT500クラスでカーボンニュートラル燃料が使用されている一方、GT300クラスでは引き続き市販のハイオクガソリンが燃料として使用されている。スーパーGTの競技規則には、その燃料について「オーガナイザーは、前項に規定されるガソリン燃料について指定しなければならず、その燃料の性状表を、公式通知で公示すること」とされている。 そして今大会の大会特別規則、第2条21.1には「参加車両が使用する燃料は、GTAが販売する燃料または富士スピードウェイパドックB内ENEOSガソリンスタンドで販売される燃料が指定される」と書かれているのだが、31号車は前戦鈴鹿で使用した燃料を使用してしまっていたことが、再車検の検査で明らかになったという。 指定される燃料の性状表が都度発表されることからも分かる通り、各地で販売されるガソリンは、それぞれ特性がやや異なる。つまり使っている燃料が各々違っていれば、その特性差によって何らかの有利不利が発生する可能性も否定できない。 aprが金曽裕人監督のコメントとしてSNSに発表した声明には、次のように綴られている。 「皆様申し訳ございません。失格となりました」 「再車検の燃料分析検査で、鈴鹿の燃料である事が判明。レギュレーションでは開催サーキットで販売してる燃料使用が義務。これに抵触しました。応援くださった皆様、全力で走ったドライバーの皆様、本当にすみません(原文ママ)」 Follow @MotorsportJP
2023年8月4日〜6日 開催 33号車Team HRC with Japan Post(長島哲太/高橋巧/チャビ・ビエルゲ、CBR1000RR-R FIREBLADE SP、BS) 鈴鹿サーキットで開催されている鈴鹿8耐「2023 FIM世界耐久選手権 “コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会」は8月5日、TOP10トライアルが行なわれ、鈴鹿8耐連覇を狙う33号車Team HRC with Japan Post(長島哲太/高橋巧/チャビ・ビエルゲ、CBR1000RR-R FIREBLADE SP、BS)が2分5秒329でポールポジションを獲得した。 ...
平手晃平, 佐々木大樹, 近藤真彦, #24 リアライズコーポレーション ADVAN Z 8月5日、富士スピードウェイでスーパーGT第4戦の公式予選が行なわれ、GT500クラスは24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)、GT300クラスは4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)がポールポジションを獲得した。 6月の第3戦鈴鹿から2ヵ月。第4戦はゴールデンウィーク以来となる富士での開催となった。第3戦で大クラッシュした23号車MOTUL AUTECH Zも無事カムバックを果たし、両クラス42台がエントリーした。 予選開始の気温は33℃、路面温度45℃。夏らしい暑さのドライコンディションでセッションがスタートした。 ■GT500クラス 同日午前の公式練習を終えてトラブルのあった39号車DENSO KOBELCO SARD ...
Nagashima Tetsuta,#33 Team HRC with 日本郵便 三重県の鈴鹿サーキットで、第44回鈴鹿8時間耐久ロードレースのトップ10トライアルが行なわれた。ポールポジションを獲得したのは、#33 Team HRC with 日本郵便だった。 今年の鈴鹿8耐では、2017年以来のトップ10トライアルが実施された。快晴の中行なわれたこのセッションでは、予選をトップ通過した#7 YART Yamaha Official EWC TEAMとホンダワークスの#33 Team HRC with ...
#7 YART YAMAHA OFFICIAL TEAM EWC 鈴鹿サーキットで8月4日に開幕を迎えた鈴鹿8時間耐久ロードレース。2日目午前に行なわれた予選2回目の結果、#7 YART YAMAHA OFFICIAL TEAM EWC(ニッコロ・カネパ、マーヴィン・フリッツ、カレル・ハニカ組)が最速でトップ10トライアルへの進出を果たした。 鈴鹿8耐の予選は、各チームのライダーをライダーブルー、ライダーイエロー、ライダーレッドの3つに振り分け、それぞれのグループで走行し、その最速タイムの平均で競うという形を採っている。 ブルー組の予選では、まず#33 Team HRC with 日本郵便の長島哲太が計測1回目で2分6秒235の暫定トップタイムをマーク。その後、2分5秒948をマークした7号車のニッコロ・カネパに逆転され、これが最速タイムとなった。カネパは予選1回目から0.5秒以上のタイム短縮だ。 イエロー組は12号車Yoshimura SERT ...
#16 ARTA MUGEN NSX-GT 8月5日、富士スピードウェイでスーパーGT第4戦の公式練習が行なわれた。トップタイムはGT500クラスが16号車ARTA MUGEN NSX-GT、GT300クラスが4号車グッドスマイル 初音ミク AMGだった。 第3戦鈴鹿から2ヵ月のインターバルを経て開催される第4戦富士。第3戦で大クラッシュを喫した23号車MOTUL AUTECH Zも無事復活を果たし、9時スタートの練習走行ではまずロニー・クインタレッリのドライブでコースインした。そしてクラッシュにより両脚付け根の筋断裂という怪我を負った松田次生もリハビリの甲斐あってカムバックしており、セッション後半にクインタレッリと交代してステアリングを握った。 練習走行はARTAの2台が好タイムを記録し、16号車ARTA MUGEN NSX-GTの福住仁嶺が1分28秒721でトップ、8号車ARTA MUGEN NSX-GTの野尻智紀が1分28秒822で2番手につけた。彼らはライバルと比べてサクセスウエイトが比較的軽く、今回がポイントの“稼ぎどき”でもある。 なお7月に鎖骨を骨折した8号車の大湯都史樹も走行を行なったが、不測の事態に備えて木村偉織が第3ドライバーとして控えている。木村は練習走行後のFCY(フルコースイエロー)訓練でGT500初ドライブを果たした。 なおGT500はクラスは専有走行中に39号車DENSO KOBELCO ...
#23 MOTUL AUTECH Z スーパーGT第4戦富士の公式セッションがスタートする8月5日、8時25分付で公式通知No.19が発行され、23号車MOTUL AUTECH Zがペナルティストップを受けることが明らかとなった。 ペナルティを受けるのは、シャシーを交換したため。23号車は6月に行なわれた第3戦鈴鹿にて、松田次生が大クラッシュ。宙に浮いた状態でシケイン手前、イン側のウォールに後ろから激突した23号車はモノコックを残してバラバラとなり、文字通り全損状態となっていた。このためNISMOはシャシーを交換し、新品同様のマシンを富士に持ち込んできた形だ。 ただ、スーパーGTのスポーティングレギュレーションでは、シャシー交換について「2023年シリーズ第1戦週から2023年シリーズ最終戦終了までの間にレース、テストなどの不慮の事故で修復不可能な場合は、交換申請料を添えてGTAに申請し、GTAの事前承認を得て交換が許される。シャシー交換した場合、決勝レーススタート後にペナルティストップの罰則を課す。当該ペナルティストップの時間は5秒とする」とされている。 また、「競技期間中の車両破損により修復が不可能とGTAに認められ、かつ付則-7『GTAドライビング・モラルハザード防止制度』2.ガイドライン逸脱行為への罰則に規定されたペナ ルティを課されなかった車両には、この罰則は適用されない」とされているが、今回松田は事故の責任を問われてペナルティを受けたため、この特例は適用されない。 したがって23号車は、決勝レーススタート後に5秒のペナルティストップを消化する必要がある。これはかなりのタイムロスとなるため、開幕戦岡山を優勝しタイトル戦線に絡んでいる23号車にとっては痛手となるが、同じく開幕戦でシャシー交換によるペナルティストップを消化した8号車ARTA MUGEN NSX-GTは、波乱のレースを戦い抜いて3位表彰台を獲得している。今回も決勝レースは雨の予報となっており、一波乱起きてもおかしくない。 なお、大クラッシュを経験した松田は両脚の筋断裂に見舞われて入院生活とリハビリを強いられたものの、順調な回復を見せて今回の富士戦にエントリーしている。 Follow @MotorsportJP
Aleix Espargaro, Aprilia Racing Team MotoGP第9戦イギリスGPのプラクティス2は、アプリリアのアレイシ・エスパルガロがトップタイムをマークした。 サマーブレイク中のレギュレーション変更により予選の振り分け方法が変更。プラクティス1の結果は参照されなくなり、プラクティス2のトップ10が予選Q1をスキップしQ2に直接進出することができるようになっている。 曇り空のシルバーストンらしいコンディションで1時間のセッションがスタート。セットアップやアタックに向けた準備のため、各車続々とコースインしていった。 セッション開始10分も経たないうちにマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)がターン16でクラッシュする中、KTMのブラッド・ビンダーが1分59秒889をマーク。これが今週末初めて2分を切ったラップタイムとなった。 とはいえ、まだミディアムタイヤを使っての走行というバイクも多く、しばらくタイムシートに大きな動きがない状態が続いた。 セッション折り返しをすぎると、プラクティス1でトップだったマルコ・ベッツェッキ(VR46)が1分59秒716にトップタイムを更新。走行に復帰したビニャーレスもそれに肉薄する2番手タイムをマークした。一方、プラクティス1で2番手だったルカ・マリーニ(VR46)はケメルストレートエンドのストウ(ターン15)で転倒を喫したが、自らの足でコースを離れた。 残り時間20分というところでは、各車がピットに戻り、コース上を走行するマシンが数台のみという状況に。しかしこのタイミングでアタックをまとめたアレイシ・エスパルガロが1分59秒694をマークし、トップに躍り出た。 その後、コース上は再び賑やかになっていく。前後にソフトタイヤを履くマシンが多く、ビンダーがトップタイムを更新したかと思えば、そのチームメイトのジャック・ミラーが1分59秒567でそれを上回るなど、タイム更新が相次いだ。 各車、ソフトタイヤでのアタックを終えたマシンは続々とピットイン。ラストアタックに向けた準備を進めた。セッション残り時間6分の時点で、トップはベッツェッキの1分59秒018。2番手アレイシ・エスパルガロ、3番手ビニャーレスとアプリリア勢が続いた。 予選Q2への直接進出をかけたセッション終盤のアタック合戦では、各車が予選さながらのアタックを敢行。まずは王者フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が1分58秒973を叩き出した。 しかしその後もタイム更新は続き、最終的にトップとなったアレイシ・エスパルガロはチェッカーフラッグが振られた後のラストアタックで大幅にタイムを更新。2番手のとなったホルヘ・マルティン(プラマック)に0.671秒差をつける1分58秒183を叩き出した。 アプリリアはビニャーレスが4番手に入るなど好調。またKTMもビンダーが3番手、ミラーが8番手に入るなど2台がQ2進出を決めた。 ドゥカティ陣営もシーズン前半と変わらぬ速さを見せ、6台がトップ10入り。プラクティス1から好調だったベッツェッキはターン7でハイサイドを起こして転倒してしまい、ラストアタックはできなかったものの、バニャイヤのひとつ後ろ7番手となった。 ヤマハはファビオ・クアルタラロがQ2進出に0.127秒届かず11番手。フランコ・モルビデリも12番手と並んだ。 ホンダ勢は、13番手のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が最上位。LCRホンダの中上貴晶も20番手と下位に沈んだ。 ...
ヤマハは来季、フランコ・モルビデリに代わってアレックス・リンスをMotoGPライダーとして起用することを発表。リンスは2022年限りでスズキがMotoGPを撤退したことで、今年LCRホンダに加入したばかりだったが、わずか1年でヤマハ陣営へ移ることとなった。 この移籍劇についてリンスが口を開き、サテライトチームのLCRホンダでは受けられなかった、ワークスチームでの万全なサポートがその背景にあると明かした。 「あれだけ酷い日々が続いていたから、ヤマハとの契約発表は信じられないくらいだ。とても嬉しいよ」 リンスはDAZNにそう語った。 「スズキが去った後、僕らは路頭に迷っていた。あらゆるドアをノックしたけど、彼らには(ファビオ)クアルタラロとモルビデリがいて、その時は無理だと言ってきた」 「それで結局、ホンダに移ることとなった。僕らの今年の状況を鑑みて、チャンスが得られないかもう一度ドアを叩いてみた。そして上手くいったんだ」 「楽しみだよ。ファクトリーチームでのプログラムは僕が求めていたモノだし、とてもワクワクしている。でもこのシーズンも、始まった時と同じ情熱でもって終えたい」 Alex Rins, Team LCR Honda Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images ...
Marco Bezzecchi, VR46 Racing Team MotoGP第9戦イギリスGPのプラクティス1は、VR46のマルコ・ベッツェッキがトップ。上位4台をドゥカティのサテライトチームが独占した。 MotoGPは約1ヵ月半のサマーブレイク期間を終え、曇り空のシルバーストン・サーキットで後半戦がスタートした。 サマーブレイクの間にレギュレーションも調整され、予選Q2に直接進出するライダーとQ1に出場するライダーの振り分けには、プラクティス2のみを参照する形に。各チームはこのプラクティス1でタイムを気にせず、バイクのセットアップ調整に集中できることになった。 またこのレースから、ポル・エスパルガロ(GASGAS)が復帰。開幕戦ポルトガルGPのプラクティス2で転倒し大怪我を負って欠場が続いていたが、セッション序盤から早速コースインし、周回を重ねた。 セッション序盤から、ベッツェッキやジャック・ミラー(KTM)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)がタイムを更新しながら周回を重ねていった。 またこのレースで新たな空力パーツを試すチームもあり、LCRホンダの中上貴晶は新ウイングが搭載されたフロントカウルで走行していた。 ベッツェッキが5周目に記録した2分0秒885がしばらくセッションのトップとなっていたが、残り5分を切って各車ペースアップ。タイムシートは次々と入れ替わっていった。 VR46の2台は連なってアタックを続け、タイム更新を連発。最終的にベッツェッキが2分0秒295でセッションをトップで終え、2番手にルカ・マリーニが続き、VR46のワンツーという結果となった。 3、4番手には同じくドゥカティのサテライトチームであるプラマックのホルヘ・マルティン、ヨハン・ザルコ。さらに走り出しから速さを見せたミラー、アレイシ・エスパルガロが続いた。 7番手は、イギリスGPを前に今季限りでのヤマハ離脱が発表されたフランコ・モルビデリ。10番手だったチームメイト、ファビオ・クアルタラロを上回った。 ホンダ勢の最上位はマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)の15番手。新ウイングを試していた中上は18番手だった。 セッション終了後には各車が再びコースインし、グリッドでスタート練習を複数回行なったが、ドゥカティのエネア・バスティアニーニはここでクラッシュしてしまった。 またアプリリアのマーベリック・ビニャーレスはセッション終了直後にコース上でスタート練習を行なったところ、ローンチコントロールが誤作動したのかバイクがジャンプ。再始動出来ずにグリッドでのスタート練習には参加できないなど、長期の休み明けらしい慌ただしさも感じられたセッションとなった。 Follow @MotorsportJP
心地よい打感・打音を実現 アクシネットジャパン(本社・東京都港区)は、タイトリストブランドから3代目となる「Tシリーズアイアン」を8月25日に発売すると発表した。ラインアップは、「T100」「T150」「T200」「T350」の4種類。初代モデルから同社が目指す3つの要素(飛距離、左右のバラつき抑制、落下角度)に加えて、今作ではより心地よい打感・打音が得られる仕様に進化したという。 「T100」は「セントラルサポートバー」と呼ばれる、バックフェース横方向を支える細長い突起をフェース寄りに設置することで、ツアープロが求める心地よい打感や打音へと改良。高密度のタングステンをトウとヒールに内蔵することで、重心位置が最適化され、再現性の高いアイアンショットが可能に。トウダウン対策として、トレーリングエッジ(バックフェース下部のソールの出っ張り)側を削り落とすことにより、安定的な抜けを実現する。 「T150」は、「T100」の安定性と打感を維持しつつ、やさしさをプラスしたモデル。セントラルサポートバーの表面の溝「マッスルチャンネル」の配置により初速が向上し、高密度タングステンをトウとヒールに使用した重心設計で、大きな飛びを実現する。トップブレードの厚みを「T100」よりもわずかに増やすことで、安心感のあるクラブに仕上がった。 「T200」はヘッドの剛性を高めたほか、2019年から採用されている「マックスインパクトテクノロジー」を改良。シリコンポリマーをフェース面近くまで使用し、広範囲で軟鉄のようなやわらかい打感を実現している。高密度タングステンを配し、抜けの良い新形状ソールが寛容性を向上させ、高さでグリーンに止める弾道を提供する。 「T350」は鍛造フェースの中空ボディ構造で、21年発売の「T300」と比べて高反発エリアが拡大し、フェースの広範囲で高初速化を実現。ボディ全体の剛性を高め、インパクト時の振動の抑制にもつながった。タングステンウエートをトウとヒールに配置することで慣性モーメントも向上。ボール初速を上げつつ、高さを出して飛ばす、ブレのない弾道を実現する。 シャフトは「T100」が「ダイナミックゴールド(S200)」と「NSプロ モーダス3 ツアー115」、「T150」は「NSプロ モーダス3 ツアー120」と「NSプロ モーダス3 ツアー105」を用意。「T200」は「NS プロ105T」と「NSプロ 880 AMC」、「TENSEI AV BLUE AM」のラインアップ。「T350」が「NS プロ105T」と「NSプロ ...
(上段左から)B2TH、B2TC、M3TH、M3TC (下段)B11、B31、M47 ※上段4機種は22日発売 テーラーメイドゴルフ(本社・東京都江東区)は2日、精密なミルド製法で削り出したプレミアムパター「TP Reserve(ティーピー リザーブ)」シリーズを、9月に発売すると発表した。 「TP リザーブ」は、ミーリング加工を施しやすい303ステンレススチールを採用し、CNCファインミルド製法と呼ばれる、特殊機器を駆使して削り出したパターシリーズ。細かく削り出されたフェース面上の溝「マシンドミルドグルーブ」が、ソリッドで重厚感のある打感と打音を生み出す高価格帯モデルとなる。 注目は、スタンダードネック3機種とともに発売される「TRUSS(トラス)」構造を採用した4モデル。インパクトのブレで生じるネックのねじれを抑えるトラスホーゼルと、削り出しならではの秀逸なフィーリングを生むヘッドとの組み合わせは、高性能と上質さを合体させた新たな試みといえる。 ラインアップは、ブレード型のヒールネック「B2TH」とセンターシャフト「B2TC」、マレット型のヒールネック「M3TH」とセンターシャフト「M3TC」。セレクトフィットストアでの数量限定発売ではあるものの、国内ツアーでの使用率が高い三角ネック「トラス」としては、初めてとなる削り出しモデルということで大きな話題を呼びそうだ。 スタンダードネックは、ブレード型のクランクネック「TP リザーブ B11」、B11よりソール幅がややワイドな「TP リザーブ B31」、マレット型の「TP リザーブ M47」。B11はすでに6月「ASO 飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」でプロ初勝利を飾った中島啓太が使用し、その性能にほれ込んでいた。 ロフト角は、「B2TH」「B2TC」が3.5度、他は全て3.0度。ライ角は全モデル70度。シャフトは「Fluted Feelスチール」で、長さは33、34インチ。グリップは「TM ...
かつて”栄光の時代”を築いたメルセデスF1。現在は苦戦が続いているが、チームは2024年のマシンを開発する上で、過去のマシンからインスピレーションを得ているという。 2014年から2021年にかけてコンストラクターズタイトルを8連覇し、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのコンビで7度のドライバーズタイトルを獲得したメルセデスだが、2022年のレギュレーション変更への適応につまずき、ここ2シーズンで1勝に留まっている。 一連のアップデートによって今季マシン『W14』には改善の兆しが見えたものの、ジョージ・ラッセルはセットアップの方向性に疑問を呈するなど、順調というわけではないようだ。 ラッセルは、F1ベルギーGPでバウンシングに悩まされ、「この週末で、ここ数戦のセットアップの方向性が正しいものではなかったことが証明されたと思う」とmotorsport.comに語った。 「今回はかなりのバウンドに悩まされた。多くのチームがそうだったけど、僕たちほど酷くなかったかもしれない。それでも、モータースポーツの頂点として、大半のチームがいまだにバウンドに苦しんでいるのを見るのは少し残念だ。この点については、将来的に何か解決できることを願っている」 バウンシングの原因はアップデートされたマシンの特性ではなく、セットアップの問題なのかと訊かれると、ラッセルは「そうだね、間違いなく微調整は可能だ」と答えた。 「僕たちは来年に向けて、マシン特性に懸命に取り組んでいる」 「メルセデスにとって栄光の時代だった前世代のマシンがどうだったかを見直して、それをインスピレーションにしているんだ。だから、どこを目指すべきか、いくつかのヒントを得ることができた」 George Russell, Mercedes F1 W14 Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images ...
MotoGPで6度のチャンピオン獲得経験を誇るマルク・マルケス。2023年シーズンは、これまでのところ彼にとっては非常に厳しいモノとなっているが、彼は後半戦を前にmotorsport.comの独占インタビューに応じ、前半戦や体の状態について明かした。 マルケスにとって2023年シーズンは2020年の大怪我以来、体調をしっかりと整えて挑むことのできた久しぶりのシーズンだった。しかし彼の欠場が続いている間に、ホンダとライバルの戦闘力の差が開き、マルケスのライディングをもってしても苦しい状況となった。 転倒も数多く経験し負傷してしまう苦境の中、ホンダ離脱の可能性すら囁かれていたマルケス。しかしmotorsport.comの独占インタビューに対し、彼は日本メーカーが最悪の時期にあるにもかかわらず、ホンダで「プロジェクトを成長させ続けたい」という姿勢を貫いた。 ──肋骨の負傷によってオランダGPの決勝を欠場することになりましたが、体調は100%回復しましたか? 「肋骨の怪我からはかなり早く、良い感じに回復してきたよ。実際のこところ、マヨルカに行っていて、僕の予想よりも1週間多く休むことになったけど、上手く進んでいた。もっと早く仕事を始めたかったけど、肋骨の問題があったんだ」 「だけど一番気になっていたのは炎症が酷い右足首だった。靭帯を傷つけてしまって、今もかなり炎症が酷いんだ。そのせいであまり上手く歩くことができないのかもしれない。この足首の問題はここ数日で良くはなったけど、右足全体に不快感があるんだ。予想よりも時間がかかってしまっている。回復できていれば良かったんだけどね」 「先週末はバイクで色々できるようになっていたし、順調に進んでいる。不快感があって早めに終えたこともあるけど、肉体的にはかなり良いと思う」 ──アッセン(オランダ)を離れる前、あなたは休息し、頭をスッキリさせるための夏になると言っていました。夏休み中に考え、そして決定を下すことはできましたか? 「ああ、考えて評価することができた。なにより、家で落ち着いていると、シーズン前半に何が起きたかを考えることができるし、何を間違えたのかや上手くできたことを考えられる」 「後半戦に向けてできることのひとつは、レースへのアプローチだ。僕は今年、勝利を争い、世界タイトルを獲ることを目標に掲げてスタートさせたし、それは否定しない。でも準備ができていないし、後半戦に向けてそのような考え方では挑めない。僕は怪我をたくさんしすぎていて、リズムに乗って自信を持つことができなかった」 「だから後半戦の目標はあまり激変させるようなものではないかもしれない。結果を求めるのではなく、このプロジェクトと成長し続け、何よりも自分自身の自信とレースペースを取り戻すことだ。2022年のマレーシア以来、僕は長いレースを完走していない。(今季の)ル・マンではあと少しのところだったけど、ああしたリズムを刻むのは不可能だ。僕も人間で、バイクで速く走る方法を知っていたとしても、レースペースはまた別だ」 Marc Marquez, Repsol Honda Team Photo by: Gold and ...
Start action GT500 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、2024年シーズンの開催スケジュール(予定)を発表した。 2023年シーズンは4月に岡山国際サーキットで開幕し、11月にモビリティリゾートもてぎでの第8戦で閉幕する予定のスーパーGT。2024年シーズンも、前年と大きく変わらないスケジュールでシーズンが進むことになりそうだ。 開幕戦の舞台は恒例の岡山で、4月13日、14日の開催。これは鈴鹿サーキットで行なわれるF1日本GPの翌週ということになる。そして第2戦はゴールデンウィーク恒例の富士スピードウェイ戦で、5月3日、4日開催。6月1日、2日に鈴鹿で第3戦が開催されると、約2ヵ月のインターバルを挟んで夏季のレースに突入する。 第4戦富士は8月3日、4日開催予定。第5戦に鈴鹿で(8月31日、9月1日)、第6戦にスポーツランドSUGOで(9月21日、22日)レースが行なわれるのは今年と変わらないが、開催時期は1週間後ろにずれた形だ。そして10月5日、6日にオートポリスで第7戦が開催され、11月2日、3日にもてぎで第8戦が実施されてフィナーレとなる。 なお、上記日程は世界選手権レースの開催予定を前提に調整されたもので、JAF/FIAに申請中のものとなっているが「今後同選手権レースの開催予定が変更された場合は変更の可能性がある」とされている。 ■2024年スーパーGT開催予定 第1戦:4月13日〜14日@岡山国際サーキット 第2戦:5月3日〜4日@富士スピードウェイ 第3戦:6月1日〜2日@鈴鹿サーキット 第4戦 :8月3日〜4日@富士スピードウェイ 第5戦:8月31日〜9月1日@鈴鹿サーキット 第6戦:9月21日〜22日@スポーツランドSUGO 第7戦:10月5日〜6日@オートポリス 第8戦:11月2日〜3日@モビリティリゾートもてぎ Follow @MotorsportJP
F1ベルギーGPの2日後から2日間、スパ・フランコルシャン・サーキットではピレリのF1タイヤ開発テストが行なわれている。このテストは、2024年からの導入が予定されていたタイヤウォーマーを必要としないドライタイヤ開発のために設定されていたモノであり、アストンマーチンとマクラーレンが走行を担当している。 しかし先週金曜日に行なわれたF1委員会で、タイヤウォーマーの使用を2024年から禁止する案が否決。2025年に向けて再検討されることが決まった。 しかもこの2025年からは、タイヤサプライヤーが変わる可能性がある。現行のピレリと共に、ブリヂストンも2025年以降の独占供給契約の入札に参加したと言われており、もしブリヂストンが権利を勝ち取ることになれば、ピレリが開発中のタイヤウォーマーを必要としないF1タイヤはお蔵入りとなる可能性がある。 ただ、F1委員会の決定からスパでのテストまでは日数が短く、テストプログラムの変更は不可能だった。そのためピレリは当初の予定通り、開発中のタイヤウォーマーなしのタイヤのテストを行なっている。 このピレリのタイヤ開発テストは、夏休み明けのイタリアGP後でも予定されているが、2024年の終盤に到達すると予想されるダウンフォース量に対応した、タイヤウォーマーを必要とする2024年用タイヤのテストに充てられることになるだろう。 「タイヤウォーマーを使わないタイヤの導入が2025年に延期されたことが分かったので、来年に向けて現在のタイヤに何らかの修正を加える必要があるかどうかということも、理解する必要がある」 ピレリのF1責任者であるマリオ・イゾラは、テストプログラムについてそう語った。 「計画を全て見直す必要がある。2024年も我々はF1にいるので、その2024年に向けたタイヤを考慮する必要がある。もし来年に向けて、コンパウンドの改善やラップタイム差の微調整をするために、現在のタイヤに何らかの修正を加える必要があるなら特にね」 「2025年も我々が担当することが確定すれば、タイヤウォーマーを必要としないタイヤも改めて開発する必要があるし、ウエット系のタイヤをどうするかも考えなければいけない」 Mario Isola, Racing Manager, Pirelli Motorsport Photo by: Alexander Trienitz / ...
ホンダレーシングサンクスデー2023 ホンダレーシングサンクスデーが、今年もモビリティリゾートもてぎにて開催されることが決まった。 2005年に初開催されたホンダレーシングサンクスデー。二輪・四輪を問わず世界中様々なカテゴリーのレースに参戦しているホンダのマシンやドライバー、ライダーを一挙に集まる、ファン必見のイベントとして定着している。 2023年もこのホンダレーシングサンクスデーの開催が決定。MotoGPやF1を始めとする国内外の二輪・四輪カテゴリーのライダーやドライバー、マシンが集結し、デモ走行やカテゴリーの垣根を超えたコラボイベント、参加型イベントなどが行なわれる。 関連動画:【動画】レッドブル・ホンダ”ありがとう号”が日本を走った! 幻のF1日本GPからついに実現|ホンダレーシングサンクスデー 3年ぶりの開催となった昨年のホンダレーシングサンクスデーでは、レッドブルとアルファタウリのF1ドライバー全員が集結。“ありがとう号”こと2021年F1トルコGPに出走したレッドブルRB16Bや、ピエール・ガスリーが2020年イタリアGPを制した際にドライブしていたアルファタウリAT01がもてぎを走った。 MotoGPからもレプソル・ホンダのマルク・マルケスやLCRホンダの中上貴晶が参加。インディ500を2度制した佐藤琢磨や、スーパーフォーミュラで2連覇を達成した野尻智紀などの姿もあった。 今年の開催日は12月3日(日)に決定。8:00〜16:30の予定で、様々なプログラムが行なわれるという。参加選手やプログラム詳細、イベントスケジュールなどの情報は、ホンダレーシングサンクスデー2023の特設サイトにて随時公開されるという。 https://www.honda.co.jp/motorsports/hrtd/2023/?from=newslink_text Follow @MotorsportJP
J・レイが今季初勝利 スーパーバイク世界選手権(WSBK)の2023年シーズン第8戦チェコ・ラウンド決勝レースが7月29日から30日にかけてオートドローム・モストで開催されました。 スーパーバイク世界選手権(WSBK)の2023年シーズン第8戦チェコ・ラウンドの様子 スーパーバイク世界選手権(WSBK)の2023年シーズン第8戦チェコ・ラウンドの様子 決勝レース初日のレース1(22周)では、ジョナサン・レイ選手(Kawasaki Racing Team WorldSBK)が優勝。2位にトプラク・ラズガットリオグル選手(Pata Yamaha Prometeon WorldSBK)、3位にダニロ・ペトルッチ選手(Barni Spark Racing Team)が入賞。 【画像】スーパーバイク世界選手権(WSBK)の2023年シーズン第8戦チェコ・ラウンドの様子を画像で見る(12枚) 翌2日に行われたスーパーポールレース(10周)ではラズガットリオグル選手が勝利。2位にジョナサン・レイ選手、3位にアルバロ・バウティスタ選手(Aruba.it Racing–Ducati)がぬ優勝しています。 また、同日に行われたレース2(22周)ではバウティスタ選手が優勝。2位にダニロ・ペトルッチ選手、3位にジョナサン・レイ選手が入賞しています。 チェコラウンドで今季初優勝を記録したジョナサン・レイ選手は次のようにコメントしています。 ジョナサン・レイ選手(Kawasaki ...
スタート直後の接触でF1ベルギーGPをリタイアしたカルロス・サインツJr.(フェラーリ)は、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)の動きが少し楽観的すぎたと語った。 4番手スタートだったサインツJr.はターン1へのブレーキングでタイヤをロックアップさせると、そのイン側にピアストリが飛び込んだ。 2台はターン1のエイペックスで接触。ピアストリはイン側のウォールとサインツJr.に挟まれ、右フロントのサスペンションにダメージを負った。一方、サインツJr.は右のサイドポンツーンに穴が開いてしまった。 ピアストリはそのままコースサイドでストップ。サインツJr.はしばらくレースを続けたものの、結局はピットにマシンを戻してリタイアとなった。 スチュワードはこの件についてお咎めなしの判断を下したが、サインツJr.は自分がルイス・ハミルトン(メルセデス)とバトルをしていた中で、ピアストリが引くべきだったと主張した。 「彼はルイスと一緒にアタックしてきたし、僕はターン1への進入をほとんど済ませていたと思う」 「クリーンにエイペックスにつけたけど、残念なことにオスカーが僕にちょっと楽観的な動きをしようとしていたみたいだ。というのも、スパでの過去のレースを振り返ってみると、ターン1での典型的なインシデントだからだ」 「ターン1でイン側に入ろうとしたり、抜こうとしたりすると事故やクラッシュを起こしてしまうものなんだ。今回は僕がそれを食らう番だった」 Carlos Sainz, Ferrari SF-23, Oscar Piastri, McLaren MCL60, collide at the start ...
George Russell, Mercedes F1 W14, Daniel Ricciardo, AlphaTauri AT04, Alex Albon, Williams FW45 メルセデスのジョージ・ラッセルは、ベルギーGPの”F1スプリント”でほとんど使われなかったウエットタイヤについて、無意味だと切り捨てた。 強い雨によりスタート進行がディレイとなった今回のF1スプリント。セーフティカー(SC)先導で走行が開始された。こうした状況では、全車にウエットタイヤの装着が義務付けられた。 SC先導で5周走った後にレース距離が11周に減算されてグリーンフラッグが振られた。すると半数以上のマシンがすぐさまインターミディエイトタイヤに履き替えるためにピットイン。残りのマシンも翌周にはピットインし、ウエットタイヤを捨てた。 これは現状、レースができるコンディションではウエットタイヤはインターミディエイトタイヤと比べ、ほとんど役に立たないとみなされているからだ。 ラッセルは”エクストリーム・ウエット”とも呼ばれるウエットタイヤのパフォーマンスについて、無意味だと断じた。 「エクストリーム・ウエットはかなり無意味なタイヤだ。本当に酷い」とラッセルは言う。 「インターミディエイトと比べて1周6、7秒は遅い。エクストリーム・ウエットで走る唯一の理由は、インターミディエイトではアクアプレーニングを起こすからだ。だから、それを大幅に改善する必要がある」 ...