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ダイハツ・タントファンクロス、ミニバン以上に夢広がる自由空間ワゴン【試乗記】

ダイハツ・タントファンクロス、ミニバン以上に夢広がる自由空間ワゴン【試乗記】

ダイハツ・タントファンクロス 価格:CVT 180万9500円(FF) Photo by Akihiko Kokubo

タントの新個性“ファンクロス”は、アクティブな気持ちになるフリースタイルKカー。アウトドア志向の内外装と大開口ドアが光る。気軽にドライブに連れ出したくなるキャラクターだ。

タントの新たな個性“ファンクロス”

アウトドアテイストを高めたアクティブモデル

 Kスーパーハイトワゴンの先駆であり定番であるダイハツ・タントに、新たな個性“ファンクロス”が登場した。ファンクロスは、アウトドアテイストを高めたアクティブモデル。外観は、専用フロントグリルと前後バンパー、ルーフレールで力強い印象を強調。内装は撥水加工シートやラゲッジルームランプ/USBソケットで利便性を高めた。

 試乗車はターボのFFモデルだ。スタイリングは“適度にワイルド”。遊びグルマらしいイメージを発散する。魅力は圧倒的な開放感。タントの個性であるミラクルオープンドアを開口すると、室内とフィールドがシームレスにつながる。タントは、“便利なファミリーユースワゴン”の印象が強いが、ファンクロスは“自由空間ワゴン”と呼ぶのがピッタリ。ドライブ先でドアを開ければ、そこはパーソナルスペースになる。広々とした後席に座ってのコーヒーブレイクは、なかなか楽しそうだ。

ダイハツ・タントファンクロス、ミニバン以上に夢広がる自由空間ワゴン【試乗記】

ファンクロスは専用デザインのマスクと前後バンパーで力強いイメージを演出。バンパー下部にはシルバーのプロテクター風ガーニッシュを装着する

ダイハツ・タントファンクロス、ミニバン以上に夢広がる自由空間ワゴン【試乗記】

ファンクロスの室内はクロスオーバー SUVのタフトと同様にオレンジのアクセント入り。撥水加工済みシートは汚れが目立 ちにくい迷彩柄。メーターは見やすいデジタル液晶式。速度を大きく表示

ダイハツ・タントファンクロス、ミニバン以上に夢広がる自由空間ワゴン【試乗記】

後席は左右独立のスライドとリクライニング機構付き。出かけた先でくつろぐ際にも最適な快適性

ダイハツ・タントファンクロス、ミニバン以上に夢広がる自由空間ワゴン【試乗記】

後席は荷室側からスライド位置とシートバックが操作できる設計。ラゲッジボードの工夫でフラット空間が生まれる。

 とはいえ、ファンクロスのメカニズムは標準タントと共通。最低地上高は150mm(FF)。アウトドア志向とはいえ、本格的なフィールドに出かけるのは適さない。トレッキング感覚で、いつもの公園や、ちょっとしたお出かけを楽しく演出するキャラクターと考えておいたほうが無難だろう。ターボの走りは、静かでスムーズ、そしてなかなか速い。64ps/100Nmのパワー/トルクを発揮する直3ターボは、ボクシーなボディをキビキビと走らせる。ベルト+ギア駆動のD-CVTの採用で、加速時にラバーバンド感が少ないのも大きなメリットだ。

個性が光る

ミラクルオープンドア

 静粛性は全般的に優秀。高速クルージング時でもエンジン回転数は低めに保たれ、メカニカルノイズは耳につかない。これなら長距離ドライブに連れ出しても乗員の疲労は少ないだろう。全車速対応アダプティブクルーズコントロールをはじめ、安全・運転支援システムが充実しているのもうれしいポイントだ。クルマは、使い込むほど新たな発見があると楽しいと思う。その意味で、ファンクロスは魅力的な存在だ。クルマとしての成り立ちはダイハツの新世代DNGAプラットフォームを採用するなど信頼感たっぷり。驚くほど広い室内と、両側スライドドアでユーティリティは高水準だ。そのうえで積極的に遊びに出掛けたくなるプラスαを備えている。

 後席は荷室側からワンタッチでスライド&格納ができ、ラゲッジボードの工夫でフラット空間を作ることも自在。そして何よりミラクルオープンドアという個性が光る。ファンクロスはユーザーの思いに応え、楽しさがぐっと広がる逸材だ。しかもコンパクトなKカーだから、気軽に出かけられる。3列シートが必須でないユーザーなら、通常のミニバン以上に夢が広がる存在だと感じた。

(CAR and DRIVER編集部/横田宏近 写真/小久保昭彦)

ダイハツ・タントファンクロス、ミニバン以上に夢広がる自由空間ワゴン【試乗記】

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